大学教務実践研究会 2023年度活動方針

1.活動内容および目標

○教務に関する実践的知識の探究、それらの蓄積及びネットワーク構築並びに次世代の教務系職員の育成等(趣意書より)
○教務事務の実務的な内容を中心とする。

2.運営体制

(1)代表:小野勝士(龍谷大学)
(2)副代表:辰巳早苗(学校法人追手門学院)
(3)事務局長:宮林常崇(東京都立大学)
(4)運営アドバイザー:田頭吉一(鹿児島大学)、多畑寿城(神戸女子大学)、村瀬隆彦、美納清美(国士舘大学)
(5)運営委員:有馬美耶子(白百合女子大学)、石榑三鈴(中部大学)、竹中喜一(近畿大学)、徳丸由紀(日本文理大学)
(6)運営協力者:大津正知(茨城大学)、加藤史征(名古屋大学)、川島香織(愛知県立大学)、齋藤 芳子(名古屋大学)、中井俊樹(愛媛大学)、中島英博(立命館大学)、松田和才(名古屋大学)、森征一郎(名古屋大学)
*名古屋SD研究会の開催に合わせ、年3回程度のミーティング

3.活動内容

(1)課題検討フォーラム(旧名称:大会)の開催(12月)
   教学マネジメント、教職、教務事務関連法規、組織運営等に関する分科会の開催
(2)セミナーの開催
   教務系職員初任者向け講習会、教務系事務部門リーダー講習会

(3)前年度に引き続き「国際部門と教務部門の架け橋プロジェクト」と「教員免許事務プロジェクト」を設置し、研究会構成員以外にもこれらの

   テーマに関心のある事務職員を募る。特定のテーマについて深く扱い、成果物の作成に向けた活動を行う。
(4)これまでの活動で蓄積してきた成果の広報
   Webサイトの活性化

​   *研究大会・セミナー等への参加費として2,000円を徴収することとする。

​以上

大学教務実践研究会設立趣意書

 いま、大学、短期大学等の高等教育機関(以下「大学」)は、自律的な改革を求められ、 大きな転換期を迎えています。中でも教育の分野では、学習者中心の教育システムへの転換や教育の質保証等の課題が山積しており、その改革が喫緊の課題とされています。それでも大学を担う構成員は、学生、教員、職員であることに変わりはなく、大学教育にとって大きな時代的転換のさなかで、大学職員に求められる期待と役割はますます大きくなっています。とくに教育を日常的にサポートし、その一部を担う教務系職員の役割は増しており、教務における実践的知識の研究がとりわけ重要と言えるのではないでしょうか。
 大学職員の業務の高度化、専門性の向上は、まさに大学教育改革のための重要な要件です。2008 年の中央教育審議会答申「学士課程教育の構築に向けて」では、FD と並んで SD を推進することの重要性が指摘され、これを契機として、以後、大学内外のさまざまなレベルで SD に関する議論、実践、研究が活発化しました。
 教務は、大学の教育面での要となる業務であるとともに、教職員、学生、保護者などさまざまなステークホルダーの関与のもとに運営されています。しかしながら、業務の高度 化や教務系職員の専門性の向上に関して、教務に必要な知識・スキルを基盤とした実践的知識の探究はいまだ十分に進んでいないのが現状です。
 これは、教務に必要な知識や実践方法が、単に教務に関連した情報を蓄積し記憶すれば 足りるというものではなく、現場での多くの経験を集積し整理する必要があるためです。 教務の現場において、教育の営みを学生、教員とともに寄り添い、その改善と改革のために実際に汗を流す教務系職員には、自らが多様な事例に学び、新たな知見を見出すことが求められています。このことはまさに、教務の現場における実践的知識を探究することが 重要であることを示しています。
 私たちは、このような認識の下、教務に関する実践的知識の探究、それらの蓄積及びネットワーク構築並びに次世代の教務系職員の育成等を支援するため、大学教務実践研究会を設立します。

2014年2月吉日

設立発起人

上西浩司(奈良教育大学)
小野勝士(龍谷大学)
川島香織(愛知県立大学)
齋藤芳子(名古屋大学)
辰巳早苗(追手門学院大学)
中井俊樹(名古屋大学)
長尾義則(名古屋大学)
松田和才(名古屋大学)
水谷早人(日本福祉大学)
宮林常崇(首都大学東京)
村瀬隆彦(佐賀大学)
森征一郎(名古屋大学)
※ 下線は設立発起人代表
※2014年2月当時の所属大学を記載しています。
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